【お備え搗き】
中衆一同が堂童子宅に集り、正月如来前へ供える「お備え餅」をつく。
I.本堂でのお朝事終了後、中衆一同は堂童子宅に参集する。
順次に茶が出て、一同揃って朝食となる8時15分。
(堂童子宅で朝食が振舞われるのは、行事中、このお備え搗きの時のみである)
II.献立
輪島塗本膳に箸付の四つ椀
充分食べ終わった頃、白酒三巡(四つ椀の盃で)
こげ湯一巡(飯椀で)
(ご飯をピンポン玉位に丸め、こんがり焼いて湯桶に入れる)
膳を下げて茶を出して散会
III.お備え搗きのため順次入浴(堂童子、臈僧、後住、又後住、道心)
IV.お備え搗き 9時40分から(準備はおからこ搗きと同様)
堂童子・一臈・後住・又後住がおからこ搗きと同様に、覆面・衣をわらでたくし上げた装束で、臼を中央にして祈念般若心経一巻。
先ず、2臼を搗く、後は中衆一同、倅の英亮、道心などによって3斗2升の餅米を9臼搗きあげた。
V.9臼の内6臼は、善光寺如来前に供える五段重となります。
お飾餅は堂童子宅に預かり、31日お朝事後に高さ1.2mのお供え台にのせ、五段重ねの上に福袋(かやの実・大豆・小豆・銀杏・栗・米)と縁起物ののり入れ巻き(松葉1本・豆がら2本・青板昆布・串柿3本)をのせ、堂童子・後住・又後住・台家奉行によって、善光寺如来前に供えられます。
VI.3臼は、御供所本尊、大黒天、堂童子宅本尊・神棚などにお供えする 小さな2段重ねのお飾りに仕立てられました。
VII.以上が了って、のし台に乗せられたお備え餅の前に線香を立て、 堂童子・後住・又後住によって祈念。
VIII.直会 11時20分〜
搗きたての餅をおろし大根にまぶしたからみ餅・しらたきの生姜汁あえ・野沢菜に加えて、大福・あんころ餅・ごま餅を各一皿の他、お手伝いにも振舞われました。
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からみ餅 |
しらたき |
御奉納
お手伝い
中衆若奥様方、山本氏、森田氏、鈴木氏、宮原氏、岡沢氏、北沢氏、斉藤氏、伊藤氏、今井氏、小林さん、曽山さん、森田さん、野池さん、北城さん、赤沼さん
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