I. 残したい『日本の音風景100選』事業とは
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騒音は、典型7公害の中で苦情件数が最も多く、多くの国民にとって身近な環境問題と言えます。特に最近では、様々な交通騒音、営業騒音、生活騒音など都市・生活型の騒音が街にあふれ、国民の生活環境を損なっています。
環境庁では、従来より自動車、工場等の騒音防止対策を進めていますが、これらと併せて、環境負荷の少ない経済社会づくり、自然と人間との共生、あらゆる主体の参加等の目標を掲げた「環境基本計画」(平成6年12月閣議決定)の趣旨を踏まえ、各地域において地方公共団体、住民等の協力により良好な音環境を保全しようとする取組を応援していきたいと考えました。
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その一環として、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの100件程度を認定する事業、つまり、残したい『日本の音風景100選』事業を行うこととしました。
この事業は、日常生活の中で耳を澄ませば聞えてくる様々な音についての再発見を促すこと、良好な音環境を保全するための地域に根ざした取組を支援すること等を狙いとしたものです。
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3. |
『日本の音風景100選』の候補を募るため、平成8年1月から3月までの約3ヶ月間、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音風景を広く公募したところ、全国各地の地方公共団体、音環境に関心を持つ個人・団体の皆様から合計738件の応募をいただきました。 |
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4. |
環境庁では、「日本の音風景検討会」の選定審査の結果に基づき、これらの応募のうちから音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの100件を、平成8年7月1日付けで『日本の音風景100選』として認定することにしました。
今後は、この100選のフォローアップとともに、本事業を契機とし、地方公共団体等の協力を得て全国的な音環境保全対策の普及促進を図りたいと考えています。
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II. 選定された音風景の内訳
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(1)生き物の音声 |
31点 |
鳥の声 く塩嶺の小鳥のさえずり 他〉、昆虫の声、カエルの声〈八島湿原の蛙鳴 他〉、ほ乳類、植物。 |
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(2)自然現象 |
19点 |
川、滝等陸水の音、波等海の音、その他の 自然現象。 |
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(3)生活文化 |
37点 |
集り等行事の音、鐘等信号的な音 く善光寺の鐘 他〉、交通の音、その他の生活文化。 |
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(4)以上の複合音 |
12点 |
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(5)その他 |
1点 |
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III. 県内で選定されたもの(リンクは環境省の解説)
IV. 全国で選定された鐘の音(リンクは環境省の解説)
V. 残したい『日本の音風景100選』の分布
・日本の音風景100選 認定書交付式 記念シンポジウム
平成8年7月1日(月)
中央合同庁舎第5号館 低層棟 2階 講堂 |
《日本の音風景100選認定書交付式》 |
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開式の辞 |
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式辞 |
国務大臣・環境庁長官 岩垂 寿喜男 |
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選定経過報告 |
日本の音風景検討会座長 山下 充康 |
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認定書授与 |
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認定地団体代表挨拶 |
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閉式の辞 |
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《記念シンポジウム》
「日本の音風景を語る」
日本の音風景検討会委員の皆さん |
座長
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山下 充康 |
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(財団法人 小林理学研究所理事長) |
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鳥越 けい子 |
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(聖心女子大学助教授) |
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堀 繁 |
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(東京大学アジア生物資源環境研究センター教授) |
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宮川 輝子 |
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(静穏権確立をめざすグループ会長) |
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湯川 れい子 |
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(音楽評論家、環境を守る女性の会WOMEN-1000代表) |
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渡辺 俊男 |
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(NHK編成局副部長) |
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