胴上げ 諏訪神社

深谷市幡羅村大字柴崎字北中郷

【祭祀行事】
 当社恒例の祭礼は、古く毎年陰暦7月27日に行はる。社前に濁酒を供へ、参拝者にも授与せらるる古例ありしも、これは明治30年頃より中止せらる。

 当社の祭礼に当り、もっとも重き行事を獅子舞とす。男獅子 女獅子 法眼の参頭二組ありて、古きを隠居と称へ、作者伝承 詳らかならざれども、新頭には「元文三年戊午年 柴崎加兵衛」と彫む。獅子舞に付随して行はるる太刀打の行事あり。大小二組にして小太刀は七、八才位の児童、大太刀は十七、八才位の青年を選び、各々氏子内に生れたる長男を以て充つる定めにして、里称ササラ子、太刀子または棒ヅカヒなど称へり。

 奉仕者は凡て斎戒を怠らず、行事の始め獅子頭に神降しの儀ありて、すり出しを「ぶつ揃ひ」と称へ、神職家の庭前に参集し、途中行列の道楽を街道下りまたはスリ込みなどいへり。神社の広前には御幣掛、女獅子ガクシ橋掛、雨乞掛など行はれ、その他寺堂村役人の庭上にも行はる。

 唄に切唄、ほめ唄の二種あり、何れも里謡の一種にして唄様は謡曲の節に似て頗る古風の音調なり。

 獅子舞は祭日の夜半畢りを告げ、これを千秋楽といふ。獅子頭神昇げの儀、奉仕者の胴上げ(胴上げとは大衆掛声勇ましく三度奉仕者の体を捧げ持つ儀なり)畢りて年番の引継など古式の作法ありて、一同退散す。獅子舞は洵に当社祭典の骨子にして信仰と余興とを兼ねたる貴重の行事として行はる

現今の祭日
祈年祭 3月27日
例祭  10月17日
新嘗祭 11月27日
その他祭祀令に定めある中祭恒例式行はる
※(諏訪神社ホームページhttp://homepage3.nifty.com/nireyamajinja/ohsato/04suwa.htmより)