【修正会】

一般的な民俗行事を基礎にした、正月の仏教法会として、全国の寺院でも行われています。

善光寺では、正月1日〜3日と7日に行われ、年頭にあたり、前年の収穫を感謝し、新年の豊作、天下泰平、人心の平安などを祈願します。

1日〜3日は、中衆は午前11時から、導師壇前机の金三宝一対に「うば玉」5個と「みかん」5個を供えて、阿弥陀経一巻に引き続いて般若心経七巻があげられます。この時、堂童子は導師お上人様に、金剛杖(白手)を、後住は金剛杖(黒)を式衆におくりました。

衆徒は午後3時から、導師壇前机の六器の皿と仏器に、飯(炊き飯)、汁(小豆の煮えものに砂糖をかける)、餅(5cm角の餅1切れの上にみかん1個)、菓子(うば玉2個)各一対を供え、阿弥陀経の木魚打出しの時、堂童子は、導師僧正様、臈僧に金剛杖(白手)を、後住は式衆に金剛杖(黒)をおくり、その金剛杖によって戒壇回向に続きますが、この時の開帳は堂童子の灯ゲのみによって行われました。

金剛杖(白手)

金剛杖(黒)

中衆のお供

衆徒のお供

正月三が日の参拝は、事務局の集計では、元旦195,000人(晴れ、強い風にもめげず昨年を若干上回る参拝者で、新世紀の緊張感がみなぎっていました)、2日は153,000人(夕刻雪)、3日は78,000(午前中雪)で、二年参りを含めて463,000人で、昨年を3,000人ほど下回りました。

天候の影響によるものとも思いますが、善光寺の初詣では、15日間を集計すると例年同数になる例があり、今後の天候に期待しております。

堂童子昇堂 / 除夜の鐘 / 朝拝式


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